会いたい時、会いたい人に。


幼馴染の母上が急逝した。


おばちゃんに最後に会ったのは、高校生の時。
二軒先に住んでいたのに、引っ越してしまったから。


わたしがアロマテラピストになったことを知り、
「調子が良くなってきたら一度お願いするわね」と言っていた。
もう何年も調子が悪かった。


八月、幼馴染がパチュリに来てくれた。
「おばちゃん、最近どう?」
「ん〜、この夏は調子悪そうだね」



同じ都内なのだけど、ちょっと離れていて、
いつでも気軽にお邪魔できる距離ではなかった。
でも、行こうと思えば行けた。


なのに、
そのうち遊びに行くし、いつでもいいや、
って、思っていた・・・。




ところでうちの母は大阪出身。
彼女の友人の多くは阪神大震災を経験している。
経験した人は、「気になったらすぐに会いに行く」そうだ。
震災を経験してからというもの、
「あの人どうしているかな」という想い、とても大事にしているそうだ。
いつ、なにが、誰の身に起こるかわからない。




おばちゃんどうしているかな〜
という想い、たまに頭の片隅に「フッ」とよぎっていた。


後悔しています、会いに行かなかったこと。



おばちゃんのご冥福を祈ります。




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